
講師は山岳フォトグラファーでニコンフォトコンサルタントの菊池哲男氏。
菊池先生の講座は、まず「寝られない!」・・・何故って?
山岳写真の撮影では、光が勝負なので、夕日、朝日の時間が絶好のシャッターチャンスです。
さらに菊池先生は、夜に星や月に照らされる山並み、山の上からはるか麓に見える夜の街の明かりを得意とするため、夜中が勝負。だから寝ている暇がない!
さて、集合場所に集まった参加者の中には、
以前ニコン・ヤマケイ写真塾をやっていたころにご参加いただいていた懐かしい方や
ニコン×ヤマケイPhotoトレッキングには初参加の方、
菊池先生の写真クラブのメンバーなど、年齢層も20代から70代までと幅広く、
女性もいらっしゃいました。
今回のツアーリーダーの一人は、菊池先生のお弟子さんでもあるM子さん。
ツアーリーダー初デビューですが、どうなることやら・・・?!
八ケ岳は今シーズン例年になく雪が多く、しかも気温が低くて融雪が進まなかったのですが、
ロープウェイを上がったら、坪庭は除雪も相まってすっかり雪が融けていました。
その日は素晴らしい快晴で、お日様はさんさんと輝き、ばっちり日焼けしそう。
せっせと日焼け止めを塗っていると、そこへなにやら怪しげな黒覆面の姿が。
ん?ん?ん?
すれ違った子供は、ぽかんとする子や、おびえている子がいるではありませんか。
その黒覆面は日焼けを防ぐM子さんでした。
あなたツアーリーダーなんだからその格好はないでしょう!
でも今回の参加者は、菊池先生のクラブなどで大変顔馴染みの方が多く、ま、いっか。(汗)
坪庭から三ッ岳や北横岳へ向かう分岐を入って、しばらく行くと雪になってきました。
そこで軽アイゼンをつけます。
樹林帯の綴れ折になった登山道は、道の真ん中が馬の背のように雪で盛り上がり、
踏み固められた細いトレースを踏み外すと、ズボっと膝上まで脚が潜ってしまいます。
この辺で注意力や雪道に慣れているかどうかが判るんですねェ。クヒヒ
今夜の宿泊は、毎週私が山小屋情報で電話取材をしている北横岳ヒュッテ。
ここのオーナー島立健二さんとは仲良しこよし。
菊池先生やM子さんもおなじみで仲良しこよし。
みんな仲良しこよしで和気あいあいです。
まずは早速に七ッ池に行って、水面がまだ雪に覆われ、水面が出きっていない池を撮影しました。
アングルによっ雪の池でなく、南洋の島の白い砂浜のように見えます。
すぐさま夕日の撮影に間に合うように、北横岳の山頂を目指します。
快晴だったこともあり、頂上からは360度の展望で、北アルプスの穂高や槍の穂先まで見えます。
その日の夕日は、穂高の大キレットの窪みに沿って沈んでいきました。
夕日の撮影を終わって、ヒュッテに戻ります。
この北横岳ヒュッテの夕食は美味しいお鍋で有名ですが、この夜はなんと「桜鍋」。
馬肉のすき焼きです。ヤッター!
しかもこの山の上で、新鮮な野菜がお皿にてんこ盛りです。
野菜がいっぱいだなんてすごいでしょ!
お腹いっぱいになって、普通なら消灯時間までゆっくりするところですが、
そうはいかないのが写真講座です。
夕闇が濃くなるとともに、眼窩に広がる茅野の街明かりが、くっきりと浮かび上がってきます。
一通り撮ってから、皆さん一旦ヒュッテに戻ります。
次は2時に起きて、星を撮りに行く人を確認。
6人の人が2時起きは辞退。もちろん私も辞退(汗)
朝日を撮りに行くのは、4時出発だから、それまで寝られる。zzz
で・・・3時45分くらいに起きて、6人はどうしたかなと思い部屋にいってみると・・・んんん?
どう勘定しても2人しかいない。アレ・・・神隠しか?
山頂に行ってみたら、後の4人もすでに2時に起きて天の川を撮っていたようです。
本当に撮影にたいする情熱に頭が下がります。
夜を徹して撮影し、朝日を撮ってヒュッテに戻ります。
北横岳ヒュッテには、時折キツネが出没します。
ここの手ぬぐいは、キツネが描かれていてかわいいんですよ。
さて、次なる撮影地に向かいます。
坪庭に下山する途中で、ボッカで上がってくる人がいました。
それは健ちゃんのお父様ではありませんか。
77歳になろうとするのに大変お元気です。
感激のあまり思わず写真を撮らせてもらいました。
あの新鮮な野菜類は、こうやって毎日ボッカをしてくれるからこそいただけるのです。
心から感謝です。
今日は、雨池に行くことにしましたが、縞枯山荘をしばらく歩いていくと、
縞枯山への分岐手前くらいから、残雪たっぷり春の雪で歩きにくいこと。
雨池へはトレースもなく、下りが長く、みなさんは「帰りはこれを上がってくるんだよね?」
と少々不安そう。
でも快晴のお天気の中を下っていった甲斐があり、雨池はすっかり雪が融け
水面に日が差し込んできらきらと輝いています。
思い思いに撮影をして、今度はまた折り返して下ってきたルートを上り返します。
歩きにくい春の雪の登りは、体力を消耗します。
それでもみなさん力を振り絞ってガンバります。
通常の登山と違い、撮影教室では、一眼レフカメラの重さに加え、
三脚という更なる重さがのしかかってくるので大変です。
菊池先生の元に集まる方々は、本当に撮影に対する情熱に、
毎回驚きを覚え、感動します。
私もNikon1で撮るようになってから、少しうまくなったような気がするのは、
気のせいかな???
ドロンジョ様の顔マスクかとおもいまひたよ。
姐御、こ〜わ〜い〜。
まてよ、マスクとったほうがこわいか。
逃げる====
じゅんぺ
あはは
彼女は夏山の時も覆面姿で、誰だかまったくわからない格好でした。(◎-◎;)〓
今回は黒づくめだったから、なおのこと異様だったんだけどね。
参加者はほとんど知り合いだったから、いじられて、みんなから怪しげなブラックスパイダーマン?ウーマンとか言われていました。